歯周病のセルフチェック7項目。当てはまったら次に何をするか

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歯みがきのときに血がにじむ。朝起きると口のなかがネバつく。——どれも「疲れているだけ」で片づけてしまいがちな変化ですが、これらは厚生労働省の e-ヘルスネットが歯周疾患のセルフチェック項目として名前を挙げているものです。

この記事では、公開されている7項目をそのまま引いたうえで、当てはまったときに次に何をするのか、そして当てはまらなかったときに安心してよいのかを整理します。判定をするための記事ではありません。受診の判断材料をそろえるための記事です。

この記事の要点

  • e-ヘルスネットのセルフチェックは7項目。ネバつき・出血・噛みにくさ・口臭・腫れ・すきま・ぐらつき
  • 当てはまらない=大丈夫、ではありません。「初期段階ではなかなか自分自身で自覚できるような症状は出てきません」と明記されています
  • 当てはまったときの行動も書かれています。「歯科医療機関での検査を受ける必要があります」
  • 歯周病は歯肉炎と歯周炎の総称。骨(歯槽骨)が溶かされている段階が歯周炎です
  • プラーク中の細菌は1mgあたり1億個以上。喫煙者は非喫煙者と比較し歯周病に3倍以上罹りやすいとされています
  • セルフチェックは受診のきっかけであって、重症度を測る道具ではありません

e-ヘルスネットが挙げている7項目

「歯周疾患の自覚症状とセルフチェック」に並んでいるのは、次の7つです。表現はページの記載のままです。

# チェック項目 どこの変化か
1 朝起きたときに、口のなかがネバネバする。 起床時の口のなか
2 歯みがきのときに出血する。 歯ぐき
3 硬いものが噛みにくい。 噛む力
4 口臭が気になる。 におい
5 歯肉がときどき腫れる。 歯ぐき
6 歯肉が下がって、歯と歯の間にすきまができてきた。 歯ぐきの位置
7 歯がグラグラする。 歯の固定

7項目は並列に見えますが、右端の列で分けたとおり見ている場所が違います。1と4は口のなかの環境、2と5は歯ぐきの炎症、6は歯ぐきの位置、3と7は歯を支える力です。とくに3と7は、支えの側に変化が出ている項目になります。

歯ぐきが下がる(6)については、力の入れすぎなど歯周病以外の要因でも起こります。当て方・力加減の見直し方は歯茎が下がるのはなぜ?にまとめました。

「当てはまらない」は安心材料にならない

この7項目には、セットで読むべき一文が添えられています。

原文

初期段階ではなかなか自分自身で自覚できるような症状は出てきません。気になる症状があったら、歯科医療機関での検査を受ける必要があります

つまりこのリストは、ある程度進んでから出てくる変化を並べたものです。0個だったから歯周病ではない、とは読めません。セルフチェックの役割は「見つけること」ではなく「受診のきっかけをつくること」だと考えるのが正確です。

歯を失う原因としての位置づけは歯を失う原因はむし歯と歯周病で扱っています。失ってから気づく病気だからこそ、症状の有無に関係なく定期的に診てもらう形になります。

そもそも歯周病とは何を指すのか

原文

歯と歯ぐき(歯肉)の隙間(歯周ポケット)から侵入した細菌が、歯肉に炎症を引き起こした状態(歯肉炎)、それに加えて歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてグラグラにさせてしまう状態(歯周炎)を合わせて、歯周病といいます。

「歯周病」は1つの病名ではなく、2つの段階をまとめた呼び方だということです。分かれ目は骨が溶かされているかどうか。チェック項目の7「歯がグラグラする」は、その支えが失われていることを示す変化にあたります。

段階 起きていること
歯肉炎 侵入した細菌が歯肉に炎症を引き起こした状態
歯周炎 それに加えて、歯を支える骨(歯槽骨)が溶かされてグラグラになる状態

原因になるプラークについては「1mgあたり1億個以上」の細菌がいるとされています。プラークと歯石の違いは歯垢と歯石の違いとは?にまとめました。

また、リスク要因として「喫煙者は非喫煙者と比較し歯周病に3倍以上罹りやすい」と記載されています。

当てはまったときの順番

ページが示している行動は1つです。気になる症状があったら、歯科医療機関での検査を受ける。そのうえで、受診までのあいだに自分でできることを整理すると次の順になります。

1

検査の予約を先に取る

セルフチェックは重症度を判定できません。7項目のうち1つでも気になるものがあれば、まず歯科医療機関での検査を受けることが求められています。セルフケアの見直しはその後で構いません。

2

出血を理由に磨くのをやめない

出血(項目2)はチェック項目そのものです。自己判断で中断するのではなく、検査で状態を確認してもらいます。電動歯ブラシを使っていて出血する場合の考え方は電動歯ブラシで血が出るのはなぜ?にまとめています。

3

歯と歯の間を担当する道具を足す

歯ブラシだけでは歯と歯の間に届きません。デンタルフロスや歯間ブラシで、受診後の指導に沿って組み立て直します。

毎日の組み立て全体は毎日のオーラルケア完全ガイド、歯ぐきを意識した電動歯ブラシの当て方は歯茎の健康を守る電動歯ブラシの使い方で扱っています。年齢とともに口の働きが落ちていく変化についてはオーラルフレイルとは?もあわせてどうぞ。

この記事の結論

  • 7項目は受診のきっかけであって、判定の道具ではありません
  • 0個でも安心材料になりません。初期は自覚症状が出ないと明記されています
  • 1つでも当てはまったら、セルフケアの見直しより先に検査の予約です

よくある質問

Q. 歯周病のセルフチェックは何項目ありますか。
A. e-ヘルスネット(厚生労働省)の「歯周疾患の自覚症状とセルフチェック」には7項目が挙げられています。①朝起きたときに、口のなかがネバネバする ②歯みがきのときに出血する ③硬いものが噛みにくい ④口臭が気になる ⑤歯肉がときどき腫れる ⑥歯肉が下がって、歯と歯の間にすきまができてきた ⑦歯がグラグラする、の7つです。

Q. チェックに当てはまらなければ、歯周病ではないということですか。
A. そうとは限りません。同じページは「初期段階ではなかなか自分自身で自覚できるような症状は出てきません」としています。自覚症状が出ていないことは、進んでいないことの証明にはなりません。

Q. 1つでも当てはまったら、どうすればよいですか。
A. e-ヘルスネットは「気になる症状があったら、歯科医療機関での検査を受ける必要があります」としています。セルフチェックは受診のきっかけをつくるもので、判定するためのものではありません。

Q. 歯みがきのときに血が出ます。磨くのをやめたほうがいいですか。
A. 自己判断でやめる前に、まず歯科医療機関での検査を受けてください。出血はセルフチェックの項目の1つに挙げられており、e-ヘルスネットは気になる症状があれば検査を受ける必要があるとしています。

Q. 歯肉炎と歯周炎はどう違うのですか。
A. e-ヘルスネットは「歯と歯ぐき(歯肉)の隙間(歯周ポケット)から侵入した細菌が、歯肉に炎症を引き起こした状態(歯肉炎)、それに加えて歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてグラグラにさせてしまう状態(歯周炎)を合わせて、歯周病といいます」と説明しています。骨が溶かされているかどうかが分かれ目です。

Q. たばこは歯周病に関係しますか。
A. e-ヘルスネットは「喫煙者は非喫煙者と比較し歯周病に3倍以上罹りやすい」としています。

出典

本記事は上記の公開解説の記述を整理したものです。セルフチェックは診断ではありません。気になる症状がある場合は、かかりつけの歯科医師・歯科衛生士にご相談ください。出典リンクの表示確認:2026年9月21日。

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