電動歯ブラシが充電できない。置いても充電されないときに見る5か所

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この記事の要点

  • 「充電できない」は充電が始まらない症状。充電が持たない(電池の劣化)や動かない(電源が入らない)とは原因の場所が違う
  • 見る順番は①コンセント ②ACアダプタ ③充電台と本体の接点 ④置き場所の温度 ⑤電池そのものの5か所。上から順に、道具なしで確認できる
  • 接点は歯磨き粉と水垢で絶縁される。洗面台に置いたままの充電台はここが詰まりやすい
  • 電池工業会は「熱がこもる場所での電池の充電はしない」「電池は高温になる場所での充電はしない」としている。充電が止まる側にも温度が関わる
  • 分解・改造は絶対にしない。電池工業会は「分解や改造を行うと、これらの機能が損なわれ、発熱、発火、破裂などの事故につながるおそれがあり、大変危険です。」としている
  • NITEによると、リチウムイオン電池搭載製品の事故は2021年から2025年までの5年間で2140件。事故は8月にピークを迎える
  • 乾電池式には「充電できない」という症状が存在しない。みらくるの本体は単4アルカリ乾電池1本・連続使用時間180時間の電池式

充電台に置いたのにランプが点かない。朝使おうとしたら動かない。こうなったとき、最初に疑うのは電池の寿命ですが、多くの場合は電池の手前で止まっています。

この記事では、電池工業会と製品評価技術基盤機構(NITE)が公開している資料をもとに、確認する場所を5つに分けて順番に並べました。道具は要りません。あわせて、やってしまいがちだけれど危険な対処も整理しています。

まず症状を3つに分ける

電動歯ブラシの電気のトラブルは、よく混ざって語られます。原因の場所が違うので、先に切り分けます。

症状 起きていること 読む記事
充電できない
(置いてもランプが点かない/増えない)
充電の経路のどこかで電気が届いていない この記事
充電が持たない
(満充電にしても数日で切れる)
電池が蓄えられる量が減っている 電動歯ブラシの充電が持たない・電池が切れる。原因と、充電式・電池式の違い
動かない・すぐ止まる
(充電はできているのにブラシが振動しない)
電源が入らない、または動作が止まる 電動歯ブラシが動かない・すぐ止まる。故障を疑う前に確認する5つのこと

この記事が扱うのは1つめだけです。「充電が始まらない」のであれば、電池の寿命を疑う前に経路を見るほうが早く終わります。

見る5か所を、上から順に

電気は、コンセントから電池までを一本の道でたどります。上流から順に見ていけば、途中で見つかります。

1
コンセントが生きているか

同じコンセントに別の家電をつないで動くか見ます。洗面所のコンセントは、照明のスイッチや洗面台の電源と連動していて、スイッチを切ると止まる配線になっていることがあります。延長コードやタップを経由している場合は、タップのスイッチも見ます。

2
ACアダプタと差込みが奥まで入っているか

アダプタ側とコンセント側の両方を抜き差しします。コードの付け根は、繰り返し曲がって断線しやすい場所です。コードを軽く動かしたときにランプが点いたり消えたりするなら、そのコードが原因です。この場合は自分で直さず、メーカーに相談します。

3
充電台と本体の接点が汚れていないか

いちばん多いのがここです。歯磨き粉の泡と水が充電台に落ち、乾いて白く固まります。固まった歯磨き粉と水垢は電気を通しません。見た目には薄い膜でも、接点の間に入れば充電は始まりません。乾いた布で拭き、本体をいったん置き直します。

4
置き場所が熱すぎないか・寒すぎないか

浴室の近くや窓際、暖房の吹き出し口の前は温度が上がります。電池工業会は「電池は高温になる場所での充電はしない」と明記しています。熱がこもる置き方も同じで、「熱がこもる場所での電池の充電はしない」とされています。置き場所を変えて、常温に戻してからもう一度試します。

5
それでも変わらなければ電池そのもの

1から4で動かないなら、電池か本体側の問題です。ここから先は自分で開けずに、購入元かメーカーに連絡します。電池工業会は「使用時間が極端に短くなった電池は使用しない」としており、寿命の電池を使い続けること自体を避けるよう書いています。

1から4までは5分で終わり、費用もかかりません。この順番で見れば、修理に出す前に自分で切り分けられます。

接点の汚れは「掃除の問題」として起きている

3つめの接点は、充電のトラブルというよりお手入れの結果として現れます。洗面台に置いたままの充電台には、歯磨き粉の飛び散りと水が毎日落ちます。

みらくるの本体は電池式で充電台を使いませんが、ヘッド(ホルダー)は水洗いOK、本体は防水ではありませんという作りです。充電式でも電池式でも、本体側は濡らさず拭くという扱いは共通します。電池工業会も「電池や電池パックは濡らさない」としています。

水垢と黒い点の落とし方、やってはいけないお手入れは 電動歯ブラシの掃除方法。本体の水垢・カビの落とし方と、やってはいけないお手入れ にまとめています。充電できない原因の多くは、掃除で消えます。

充電台を洗面台の飛び散る範囲の外に動かすだけで、接点の汚れは起きにくくなります。置き場所を変えるのは、いちばん安い対策です。

やってはいけない3つ

充電できないときに、やってしまいがちで危険な対処があります。公開資料がはっきり禁じているものを挙げます。

分解して電池を取り出す・交換する

電池工業会は、リチウムイオン電池について次のように書いています。

「分解や改造を行うと、これらの機能が損なわれ、発熱、発火、破裂などの事故につながるおそれがあり、大変危険です。」

続けて「電池を加熱したり、強い衝撃を与えたり、ショートさせたり、はんだ付けなどの加工を行ったりしないでください。」とし、交換については「交換が必要な場合は、必ず機器メーカーが指定する電池や純正品を使用してください。」としています。ニッケル水素電池・ニカド電池の側でも「電池や電池パックは分解、改造はしない」と同じ扱いです。

手持ちの別の充電器で充電する

電池工業会は「決められた充電器で充電する」とし、専用器以外での充電は発熱・破裂・発火の原因になるとしています。「電池を直接電源コンセントやシガレットライターに接続しない」という項目もあります。形が合うからという理由で別の機種のアダプタを使うのは、この範囲に入ります。

異常が出ているのに使い続ける

同じ資料は「電池の異常に気づいたら使用を中止する」とし、異臭、発熱、変色、変形に気づいた時点での中止を求めています。充電できない状態と同時にこれらが出ているなら、確認を続けずにそこで止めます。

NITEが出している数字

充電式の製品に入っているリチウムイオン電池については、国の機関が事故件数を公表しています。製品評価技術基盤機構(NITE)の令和8年7月15日のプレスリリースは次のように書いています。

「2021年から2025年までの5年間にNITE(ナイト)に通知された製品事故情報では、『リチウムイオン電池搭載製品』の事故は2140件あり」

季節の偏りについても「事故発生件数は春から夏にかけて気温の上昇とともに増加する傾向を示しており、8月にピークを迎えます。」としています。

同リリースは防ぎ方を3つのCとして整理しています。

3つのC 原文の記述
賢く選ぶ(Cool Choice) 購入前に、販売事業者の連絡先や製品情報、リコール情報を確認する
丁寧に使う(Careful use) 高温となる場所では使用・保管しない/強い衝撃や圧力を加えない
正しく捨てる(Correct disposal with better recycling) メーカー回収や自治体の回収区分等の廃棄方法を確認する

3つめは、充電できなくなった本体をどうするかの話につながります。自治体で分別が違う理由と出す前の手順は 電動歯ブラシの捨て方。自治体で分別が違う理由と出す前の一手間 にまとめています。

この数字は電動歯ブラシだけのものではなく、リチウムイオン電池を積んだ製品全体の件数です。製品別の内訳はこのリリースには書かれていません。

乾電池式には「充電できない」が無い

ここまでの5か所は、すべて充電式の話です。乾電池式には充電という工程がないので、この症状自体が発生しません。

みらくるの電動歯ブラシ本体は単4アルカリ乾電池1本で動く電池式で、連続使用時間は180時間です。振動は毎分22,200ストロークの音波振動で、充電台もACアダプタもありません。充電できない日も、コンセントの位置に左右される日もなく、切れたら電池を入れ替えます。

そのかわり、電池式には電池を買い足すという手間があります。どちらが向いているかは生活のほうで決まります。方式の違いと、それぞれで何が起きるかは 電動歯ブラシの充電が持たない・電池が切れる。原因と、充電式・電池式の違い で比べています。旅行に持っていく場面での差は 海外旅行に電動歯ブラシは持っていける?電圧・電池・水の3つ と 電動歯ブラシは飛行機に持ち込める?機内持込みと預け入れのルール で扱っています。

電池工業会は乾電池側にも「長い間使用しない時は、電池を機器から取り出す」という項目を置いています。しばらく使わないことが決まっているなら、入れたままにしないほうが液漏れを避けられます。

修理に出すか、買い替えるかの線

5か所を見て変わらなかった場合の判断です。本体の寿命が近いかどうかで分かれます。

本体と替えブラシでは寿命の考え方が違い、本体の寿命・電池の寿命・ヘッドの寿命は別物です。何年で見るか、どのサインで判断するかは 電動歯ブラシの寿命は何年?本体と替えブラシの交換時期・買い替えサイン に整理しています。

そして、本体が動いていても磨けているとは限りません。ヘッドの毛先が開いていれば、振動していても汚れは落ちにくくなります。替え時の見分け方は 電動歯ブラシの替えブラシ交換時期は?毛先で見分ける替え時 で扱っています。

よくある質問

充電台に置いてもランプが点きません。壊れたのでしょうか。

壊れているとは限りません。確認する場所は5つあり、上から順にコンセント、ACアダプタと差込み、充電台と本体の接点、置き場所の温度、電池そのものです。このうち最初の4つは道具なしで5分で確認できます。いちばん多いのは接点の汚れで、歯磨き粉と水垢が乾いて固まると電気が通りません。乾いた布で拭いて置き直すだけで戻ることがあります。

「充電できない」と「充電が持たない」は同じことですか。

違います。充電できないのは充電が始まらない状態で、電池より手前の経路に原因があることが多いです。充電が持たないのは電池が蓄えられる量が減っている状態で、こちらは電池の劣化です。後者は「電動歯ブラシの充電が持たない・電池が切れる。原因と、充電式・電池式の違い」で扱っています。充電はできているのにブラシが振動しない場合は「電動歯ブラシが動かない・すぐ止まる。故障を疑う前に確認する5つのこと」のほうが近いです。

接点はどう掃除すればいいですか。

乾いた布で拭きます。本体は防水ではない製品が多く、水をかける掃除は向きません。みらくるの場合もヘッド(ホルダー)は水洗いできますが本体は防水ではないので、拭くだけにします。電池工業会も「電池や電池パックは濡らさない」としています。水垢や黒い点の落とし方、使ってよい・いけない道具は「電動歯ブラシの掃除方法。本体の水垢・カビの落とし方と、やってはいけないお手入れ」にまとめています。

寒い場所や暑い場所だと充電できないことがあるのですか。

電池工業会は充電する場所の温度について明記しています。「電池は高温になる場所での充電はしない」「熱がこもる場所での電池の充電はしない」の2つです。いずれも液漏れ・発熱・破裂・発火の原因になるという理由で、避けるよう書かれています。置き場所を変えて常温に戻してから試すのは、この範囲の対処です。低温側については本記事が確認した資料に記述がないため、ここでは断定しません。

自分で電池を交換すれば直りますか。

電池工業会は分解・改造を禁じています。リチウムイオン電池については「分解や改造を行うと、これらの機能が損なわれ、発熱、発火、破裂などの事故につながるおそれがあり、大変危険です。」とされ、ニッケル水素電池・ニカド電池についても「電池や電池パックは分解、改造はしない」とされています。交換が必要な場合は「必ず機器メーカーが指定する電池や純正品を使用してください。」とあります。自分で開けるのではなく、購入元かメーカーに相談してください。

別の機種の充電器を使ってもいいですか。

よくありません。電池工業会は「決められた充電器で充電する」とし、専用器以外で充電すると発熱・破裂・発火の原因になるとしています。「電池を直接電源コンセントやシガレットライターに接続しない」という項目もあります。差込みの形が合うことは、その充電器で充電してよい理由にはなりません。

充電できない状態で使い続けても大丈夫ですか。

異常のサインが出ている場合は止めてください。電池工業会は「電池の異常に気づいたら使用を中止する」とし、異臭、発熱、変色、変形に気づいた時点での中止を求めています。充電できない状態とこれらが同時に出ているなら、確認を続けずにそこで使用をやめます。

リチウムイオン電池の事故はどのくらい起きているのですか。

製品評価技術基盤機構(NITE)の令和8年7月15日のプレスリリースは「2021年から2025年までの5年間にNITE(ナイト)に通知された製品事故情報では、『リチウムイオン電池搭載製品』の事故は2140件あり」としています。また「事故発生件数は春から夏にかけて気温の上昇とともに増加する傾向を示しており、8月にピークを迎えます。」とされています。これはリチウムイオン電池を搭載した製品全体の件数で、電動歯ブラシだけの内訳はこのリリースには書かれていません。

乾電池式なら充電のトラブルは起きませんか。

充電という工程がないので、この症状は発生しません。みらくるの電動歯ブラシ本体は単4アルカリ乾電池1本で動く電池式で、連続使用時間は180時間、振動は毎分22,200ストロークの音波振動です。充電台もACアダプタもないため、接点の汚れもコンセントの位置も関係しません。そのかわり電池を買い足す手間があります。なお電池工業会は「長い間使用しない時は、電池を機器から取り出す」としており、長く使わないときは抜いておくほうが液漏れを避けられます。

充電できなくなった本体はどう捨てますか。

自治体の区分を確認してから出します。NITEのプレスリリースも「正しく捨てる」として「メーカー回収や自治体の回収区分等の廃棄方法を確認する」を挙げています。電池を内蔵した製品は、燃えないごみにそのまま出せない地域があります。分別が自治体で違う理由と、出す前にすることは「電動歯ブラシの捨て方。自治体で分別が違う理由と出す前の一手間」にまとめています。

出典

本記事は、業界団体および国の機関が公開している資料に書かれている内容と、当社製品の仕様を整理したものです。お使いの機種ごとの充電の仕様、低温時の挙動、保護機能の有無は本記事では確認していません。分解や電池の交換はご自身で行わず、購入元またはメーカーにご相談ください。異臭・発熱・変色・変形に気づいた場合は、確認を続けずに使用を中止してください。

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