電動歯ブラシの充電が持たない・電池が切れる。原因と、充電式・電池式の違い

電動歯ブラシと単4乾電池・充電スタンドを並べたイメージ
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電動歯ブラシを使っていると、いつの間にか振動が弱くなる、フル充電したはずなのに数日で切れる——。その多くは故障ではなく、電池そのものの寿命です。この記事では、「充電が持たない」の正体、充電式と電池式の違い、電池を長持ちさせる基本、そして「本体の寿命」との見分け方までを、電池工業会の資料をもとに整理します。

この記事の要点

  • 「使用時間が短くなった」は電池の寿命のサイン。電池工業会も交換を案内している
  • 充電式は充電池が消耗品。自分で交換できない機種では、電池の寿命=本体の買い替え時期になる
  • 電池を守る基本は4つ。使用後にスイッチを切る/新旧を混ぜない/長期未使用時は取り出す/高温多湿を避ける
  • 電池の寿命とブラシヘッドの寿命は別物。ヘッドは約1か月が交換の目安

「充電が持たない」の正体は、電池の寿命

電動歯ブラシの振動が弱くなった、満充電から数日しか持たなくなった。こうした症状で最初に疑うべきは、本体の故障ではなく電池の寿命です。

電池工業会も、リチウムイオン二次電池について「電池には寿命があります。機器の使用時間が短くなった時は、新しい電池とお取り替えください」と案内しています(一般社団法人 電池工業会「リチウムイオン二次電池の安全で正しい使い方」)。充電池は使い続けるうちに少しずつ消耗していく部品であり、使用時間の短縮はその代表的なサインです。

つまり「充電が持たない」は不具合ではなく、消耗品が寿命を迎えたという正常な変化と考えるのが自然です。問題は、その電池を自分で交換できるかどうかで対処がまったく変わる点にあります。

充電式と電池式、それぞれの前提が違う

電動歯ブラシの電源方式は、大きく充電式(充電池を内蔵)と電池式(乾電池を入れて使う)に分かれます。どちらが優れているという話ではなく、前提としている使い方が違います

比較する点 充電式 電池式
電池が弱ったとき 自分で交換できない機種が多く、本体ごと買い替えになりやすい 乾電池を入れ替えればその場で元に戻る
切らさないための備え 充電台と、充電する時間・置き場所が必要 予備の乾電池を買い置きしておく必要がある
旅行・出張 充電台や充電ケーブルを持ち歩く前提になる 本体だけ持ち出せる。切れても現地で乾電池を買える
本体を長く使えるか 充電池の寿命が本体の寿命に直結しやすい 電池を替えれば、本体はブラシ部分の状態次第で使い続けられる

「充電切れでその日のケアができなかった」が起きやすいのは充電式、「買い置きを切らすと使えない」が起きやすいのは電池式です。自分がどちらを起こしやすいかで選ぶのが現実的です。

なお、みらくるの電動歯ブラシ本体は単4形アルカリ乾電池1本で動く電池式で、連続使用時間は180時間です。充電台を置く場所も、充電のタイミングを気にする必要もありません。

電池を長持ちさせ、トラブルを防ぐ4つの基本

電池工業会は、一次電池(乾電池)の扱いについて次の点を挙げています(一般社団法人 電池工業会「一次電池の安全で正しい使い方」)。洗面所という湿気の多い場所に置く電動歯ブラシでは、どれも実際に効いてきます。

1
使い終わったらスイッチを切る

電池工業会は「スイッチを切り忘れると、電池の残量がなくなった後もエネルギーを取り出そうと電流が流れ、電池に負担がかかって液もれが起こりやすくなります」としています。切り忘れは寿命だけでなく液もれの原因にもなります。

2
新しい電池と古い電池を混ぜない

「新しい電池と古い電池を一緒に使うと、古い電池から液もれが発生するおそれがある」ため、交換するときは必ずすべて新しい電池にそろえます。

3
長期間使わないときは電池を取り出す

「長期間使用しない時は電池を取り出してください」。取り出した電池は個別にケースへ入れるなどして、ショートしないようにします。旅行や帰省で数週間使わないときが該当します。

4
高温・多湿を避けて保管する

「湿度が高いと電池に露(水分)がつき、ショートやさびるおそれがあります。また高温下に長い間放置されると性能が低下します」。洗面所は湿気がこもりやすい場所なので、予備の電池は別の場所に置くのが無難です。

「本体の寿命」と「電池の寿命」と「ヘッドの寿命」は別物

電動歯ブラシで寿命という言葉が出てくるとき、実は3つの別々の話が混ざりがちです。切り分けて考えると、いま何を替えるべきかがはっきりします。

何の寿命か サイン 対処
電池 使用時間が短くなる、振動が弱くなる 電池式なら交換。充電式で交換できない機種なら本体の買い替え時期
ブラシヘッド 毛先が開く、広がってくる 約1か月を目安に交換
本体 電池を替えても動かない、防水部が劣化した 本体の買い替え

このうち、いちばん頻度が高く、いちばん効果に直結するのがブラシヘッドの交換です。全日本ブラシ工業協同組合の実験では、毛先の開いた歯ブラシは歯垢の除去率が約26%低下したと報告されており、交換の目安は約1か月とされています(全日本ブラシ工業協同組合)。電池が元気でも、毛先が開いていれば磨けていません。

本体そのものの寿命や買い替えの目安については、意外と知らない電動歯ブラシの寿命で詳しく解説しています。

使い終わった電池の捨て方

意外と見落とされがちですが、電池の廃棄には決まった手順があります。電池工業会は、すべてのプラス極とマイナス極をセロハンテープやビニールテープなどで絶縁してから捨てるよう案内しています(一般社団法人 電池工業会「乾電池・リチウム一次電池」)。

電池の端子は金属製のため、ほかの金属や電池と触れるとショートして発熱・発火につながるおそれがあるためです。なお、捨て方の区分は自治体によって異なります。お住まいの自治体の案内に従ってください。

この記事の結論

「充電が持たない」の多くは故障ではなく、電池が寿命を迎えたサインです。電池式なら交換すればその場で元に戻り、充電式で電池を交換できない機種なら本体の買い替え時期。そして電池が元気でも、毛先が開いたヘッドでは磨けていません。電池・ヘッド・本体の3つを分けて考えるのが近道です。

よくある質問(FAQ)

Q. 充電が持たなくなったら故障?

多くは故障ではなく充電池の寿命です。電池工業会も「使用時間が短くなった時は、新しい電池とお取り替えください」と案内しています。

Q. 充電式と電池式、どちらが長く使える?

本体を長く使う観点では、電池を交換できる電池式が有利です。充電式は電池がへたると本体ごと買い替えになる機種が多くあります。

Q. 電池を長持ちさせるコツは?

使用後にスイッチを切る、新旧を混ぜない、長期間使わないときは取り出す、高温多湿を避ける。この4つが基本です。

Q. 使い終わった電池はどう捨てる?

プラス極とマイナス極をテープで絶縁してから、自治体の区分に従って捨てます。ショートによる発熱・発火を防ぐためです。

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