歯茎が下がるのはなぜ?原因と、電動歯ブラシの当て方・力加減

電動歯ブラシを歯と歯茎の断面模型にそっと当てたイメージ
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鏡を見て、前より歯が長く見える気がする。歯と歯のすき間が広がってきた——。それは歯茎が下がる(歯肉退縮)のサインかもしれません。この記事では、歯茎が下がる主な原因、一度下がった歯茎とどう向き合うか、そして歯茎に負担をかけない電動歯ブラシの当て方・力加減を整理します。

この記事の要点

  • 歯茎が下がる代表的な原因は歯周病。e-ヘルスネットも「歯肉が下がってきたり」と明記している
  • 強すぎるブラッシングも一因。歯周治療では「力の入れ方」まで指導するのが基本
  • 自然に元へ戻ることは期待しにくい。これ以上進ませないことが現実的な目標
  • 電動歯ブラシは押し当てない。振動が汚れを落とすので、軽く沿えるだけでよい

歯茎が下がる(歯肉退縮)とは

歯茎が下がるとは、歯を覆っていた歯茎の位置が下がり、本来は見えないはずの歯の根の部分が露出してくる状態です。見た目には「歯が長くなった」「歯と歯のすき間が目立つようになった」と感じられます。

厚生労働省のe-ヘルスネットは歯周病について、「歯周病原菌の毒素は歯を支える歯槽骨を溶かしていき、歯がグラグラしてきたり、歯肉が下がってきたり、歯が抜けてしまったりします」と説明しています(e-ヘルスネット「歯周病とは」)。歯茎が下がるのは、歯周病が進むときに現れる変化のひとつというわけです。

主な原因は1つではない

歯肉退縮は単一の原因で起きるとは限らず、複数の要因が重なることが多いといわれています。

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注目したいのは、歯周病を防ごうとして力を入れて磨くことが、かえって歯茎への負担になりうるという点です。「しっかり磨く」と「強く磨く」はまったく別物です。

一度下がった歯茎とどう向き合うか

先に率直な話をしておくと、一度下がった歯茎が自然に元の高さへ戻ることは期待しにくいのが実際です。そのため現実的な目標は「元に戻すこと」ではなく、これ以上進ませないことになります。

そして、これ以上進ませないためにやることは、実はごく基本的なことに戻ってきます。歯垢を毎日きちんと落とすこと、力を入れすぎないこと、そして歯科医院で定期的に確認してもらうことです。e-ヘルスネットも歯周病の予防と治療について、歯みがきが歯周治療の基本であり、歯ブラシの選び方・持ち方・毛先の当て方・動かし方・力の入れ方まで指導すると説明しています(e-ヘルスネット「歯周病の予防と治療」)。

下がり方や原因によって取れる手立ては変わります。気になる段階で歯科医院に相談するのがいちばん確実です。

歯茎に負担をかけない電動歯ブラシの当て方

電動歯ブラシは、手で動かす歯ブラシとは前提が違います。汚れを落とすのは振動であって、押し付ける力ではありません。力を入れるほどよく磨けるという発想は、そのまま歯茎への負担に変わります。

1
鉛筆を持つように、軽く握る

手のひらで握り込むと、無意識に力が入ります。軽く支えるだけで十分です。

2
歯と歯茎の境目に、毛先をそっと当てる

歯垢が溜まりやすいのは歯と歯茎の境目です。狙う場所は合っているので、あとは当て方だけの問題です。

3
押し当てず、毛先が広がらない強さで止める

毛先が潰れて広がっていたら、力が強すぎるサインです。毛先の形が保たれる程度が適切な強さの目安になります。

4
ゴシゴシ動かさず、1〜2本ずつ移動させる

振動が汚れを落としてくれるので、自分で大きく動かす必要はありません。数秒当てたら次の歯へ、を繰り返します。

みらくるの電動歯ブラシは毎分22,200ストロークの音波振動で汚れを浮かせる設計のため、押し当てる必要がありません。当て方や磨く時間の考え方は、電動歯ブラシの正しい使い方で詳しく解説しています。

毛先が開いた歯ブラシは、歯茎にとっても不利

見落とされがちですが、毛先が開いたまま使い続けること自体が歯茎に不利です。毛先が広がった歯ブラシは、狙った場所に当たらないぶん力で補おうとしてしまい、清掃力も落ちます。

全日本ブラシ工業協同組合の実験では、毛先の開いた歯ブラシは歯垢の除去率が約26%低下したと報告されており、交換の目安は約1か月とされています(全日本ブラシ工業協同組合)。歯茎を守りたいときこそ、ヘッドの状態を先に見直す価値があります。

しみる症状が出てきたら

歯茎が下がると、エナメル質に覆われていない歯の根が露出し、冷たいものなどの刺激が伝わりやすくなることがあります。しみる症状が続く場合は自己判断せず、歯科医院で原因を確認してもらってください。知覚過敏と虫歯は自分では見分けにくく、対処もまったく違います。詳しくは冷たいものが歯にしみる原因は?知覚過敏と虫歯の見分け方・対処法をご覧ください。

この記事の結論

歯茎が下がる代表的な原因は歯周病。そして「しっかり磨く」を「強く磨く」と取り違えることも一因です。一度下がった歯茎を元に戻すより、これ以上進ませない方が現実的。電動歯ブラシは押し当てず、毛先が広がらない強さで、歯と歯茎の境目にそっと当てる。それが歯茎を守る磨き方です。

よくある質問(FAQ)

Q. 歯茎が下がる原因は?

代表的なのは歯周病です。e-ヘルスネットも「歯肉が下がってきたり」と明記しています。このほか強すぎるブラッシング、歯ぎしり・食いしばり、加齢による変化なども関係するといわれています。

Q. 一度下がった歯茎は戻る?

自然に元の高さへ戻ることは期待しにくく、これ以上進ませないことが現実的な目標になります。気になる場合は歯科医院で相談してください。

Q. 歯茎が下がっていても電動歯ブラシを使っていい?

使わない方がよいというより、当て方と力加減が大切です。振動が汚れを落とすので、押し当てずに軽く沿えるのが基本です。

Q. 歯茎が下がってしみるときは?

歯の根が露出して刺激が伝わりやすくなっている可能性があります。症状が続く場合は歯科医院で原因を確認してもらってください。

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