口呼吸は虫歯・口臭のもと?花粉症で口が乾く季節の口腔ケア

花粉症シーズンの口呼吸に要注意
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花粉症で鼻が詰まり、気づけば口で呼吸している——春先は、そんな状態が続きやすい季節です。実は口呼吸が続くと口の中が乾き、唾液の自浄作用が弱まって、虫歯・歯周病・口臭のリスクが高まるとされています。この記事では、口呼吸のセルフチェックと、花粉症シーズンに実践したい口腔ケアを、歯科医師会などの公開情報をもとに解説します。

この記事の要点

  • 口呼吸が続くと口の中が乾き、唾液の分泌が減って細菌が増えやすくなる(日本歯科医師会の案内より)
  • 唾液には食べかすや細菌を洗い流し、むし歯菌の酸を弱める働きがあり、減ると虫歯・歯周病・口臭のリスクが高まるとされている
  • 花粉症シーズンは、こまめなうがい・水分補給・保湿に、丁寧な歯磨きと舌ケアを組み合わせて乾燥を補う
  • 鼻づまりが長引くときは耳鼻咽喉科、口の乾燥や口臭が続くときは歯科医院への相談が確実

花粉症シーズンは「かくれ口呼吸」が増える

鼻が詰まると、鼻で息がしづらくなり、無意識のうちに口で呼吸するようになります。花粉症の時期は、日中はもちろん就寝中まで口呼吸が続きやすく、自分では気づかないまま口の中が乾いた状態が長引きがちです。日本歯科医師会の口臭に関する相談ページでも、マスク生活の息苦しさから口呼吸になりやすく、口が開いて乾燥しがちであることが指摘されています(日本歯科医師会「お口のなんでも相談・口臭」)。マスクと鼻づまりが重なる花粉症シーズンは、まさに口呼吸の条件がそろう時期といえます。特に就寝中はもともと唾液の分泌が減る時間帯のため、鼻づまりで口を開けて眠ると、朝までの長い時間、口の中が乾いた状態が続きやすくなります。

まずは、次のセルフチェックで自分の状態を確認してみましょう。

  • 気づくと口が半開きになっている
  • 朝起きたとき、口やのどがカラカラに乾いている
  • 唇が乾燥しやすく、荒れやすい
  • 口の中がネバネバする感じがある
  • いびきや、寝ているとき口が開いていることを指摘される

複数当てはまる場合は、口呼吸が習慣になっているかもしれません。次の章で、口が乾くと口の中で何が起きるのかを見ていきます。

口が乾くと何が起きる?唾液の働きとリスク

口呼吸の何が問題かというと、口の中が乾いて唾液の働きが弱まることです。公益社団法人神奈川県歯科医師会のコラムでは、唾液には食べかすや細菌を洗い流してむし歯菌の出す酸を弱め、むし歯のリスクを低くする働きや、歯ぐきの細菌が増えすぎないようにコントロールして歯周病のリスクを減らす働きがあると説明されています(神奈川県歯科医師会「お口の中が乾くとどうなるの?」)。

同コラムでは、口が乾く原因として、鼻が詰まって口呼吸になること、薬の副作用、ストレス、加齢などが挙げられています。そして唾液が減った状態が続くと、むし歯が急に増える、歯ぐきが腫れる、口臭が強くなるといった変化が起こりうるとされています。つまり口呼吸は、口の乾燥を入り口に、虫歯・歯周病・口臭という3つのトラブルにつながりやすいのです。花粉症の症状は数週間から数か月続くことも珍しくないため、シーズンのあいだ意識してケアを積み重ねることが大切になります。歯ぐきのケアが気になる方は、歯茎の健康を守る電動歯ブラシの使い方もあわせてご覧ください。

口臭が強くなりやすい理由と舌ケア

「花粉症の時期は、なんとなく口臭が気になる」という方は少なくありません。神奈川県歯科医師会の別のコラムでは、起床時・空腹時・緊張時など、唾液の分泌量が減って口の中が乾いた状態では口臭が生じることがあると説明されています。唾液には抗菌作用や自浄作用があるため、口の中が乾いて細菌が増えると一時的にニオイが生じるという整理です(神奈川県歯科医師会「口臭のはなし」)。多くはリラックスして食事をとればおさまる生理的な口臭ですが、口呼吸で乾燥が続くと、日中もにおいを感じやすくなります。

同コラムでは、舌の表面にたまる白い汚れ「舌苔(ぜったい)」が口臭の一番の原因と考えられるとされ、口臭予防にはまず舌表面の清掃を優先すべきとされています。また、多くの人の口臭は早朝が最も強いといわれており(前出・日本歯科医師会)、就寝前と起床後のケアが特に重要です。舌ケアの具体的な方法は電動舌ブラシは口臭に効く?舌苔と口臭の関係で詳しく解説しています。

花粉症シーズンの口腔ケア5ステップ

口呼吸そのものをすぐにやめるのは難しくても、乾燥の影響をやわらげる工夫はできます。花粉症シーズンに意識したいケアを、5つのステップにまとめました。特別な道具がなくても、今日から始められるものばかりです。

1
こまめなうがいと水分補給

帰宅時や口の乾きを感じたときに水でうがいをし、日中は水をこまめに飲んで口の中を潤します。唾液が担う「洗い流す」働きを補うイメージです。

2
よく噛んで食べる

よく噛むことは唾液の分泌を促すとされています。急いで飲み込まず、ひと口ごとに噛む回数を意識するだけでも、口の潤いづくりにつながります。

3
部屋とお口の保湿

加湿器などで室内の乾燥を防ぎましょう。就寝中の口の乾きが強い場合は、保湿ジェルなどの選び方・使い方を歯科医院で相談できます。

4
フッ素配合ハミガキで、いつもより丁寧に磨く

乾燥する時期はむし歯リスクが上がりやすいため、1本ずつ磨き残しなく。特に就寝前は時間をかけましょう。磨き方の基本は電動歯ブラシの正しい使い方が参考になります。

5
舌ケアを1日1回プラスする

口臭対策には舌苔のケアが有効とされています。朝のタイミングで、舌の奥から手前へやさしく数回。磨きすぎは逆効果なので力を入れないのがコツです。詳しくは朝の口腔ケア・舌ケアの習慣をご覧ください。

外出先などで歯磨きが難しいときは、水で口をしっかりゆすぐだけでも、食べかすや糖を洗い流す助けになります。うがいや水分補給は「できるときに、こまめに」を合言葉に、無理のない範囲で続けることが、結果的にいちばんの乾燥対策になります。

鼻づまりや口の乾きが続くときは受診を

セルフケアで乾燥を補うことはできますが、原因が続く限り口の乾きは繰り返します。鼻づまりが長引いて夜も口呼吸になってしまう場合は、耳鼻咽喉科で鼻の治療について相談しましょう。また、花粉症の治療に使われる薬の中には、副作用として口の乾きが出るものがあるとされています。口の乾きが気になっても自己判断で薬をやめず、処方した医師や薬剤師に相談してください。

鼻の症状が落ち着いても口が開く癖が残っている場合や、口の乾燥・口臭・歯ぐきの腫れが続く場合は、かかりつけの歯科医院に相談を。口の中の状態を確認してもらえるほか、保湿剤の案内や自分に合った磨き方の指導も受けられます。気になる症状が続くときは、放置せず受診してください。

この記事の結論

花粉症シーズンの口呼吸は、口の乾燥を通じて虫歯・歯周病・口臭のリスクを高めます。こまめなうがい・水分補給・保湿で唾液の働きを補い、丁寧な歯磨きと舌ケアをセットに。鼻づまりが長引くときは耳鼻咽喉科、口のトラブルが続くときは歯科医院に相談しましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 口呼吸だと虫歯や口臭が増えやすいのは本当ですか?

口で呼吸すると口の中が乾き、唾液の分泌が減って細菌が増えやすくなります。唾液には食べかすや細菌を洗い流す自浄作用や抗菌作用があるため、乾燥した状態が続くと虫歯・歯周病・口臭のリスクが高まるとされています。

Q. 自分が口呼吸かどうかは、どう確認すればいいですか?

気づくと口が半開きになっている、朝起きたときに口やのどがカラカラに乾いている、唇が乾燥しやすい、いびきや寝ているときの開口を指摘される、といったサインが目安になります。当てはまる項目が多い場合は、口呼吸が習慣になっている可能性があります。

Q. 花粉症の薬で口が乾くことはありますか?

薬の中には、副作用として口の乾きが出るものがあるとされています。口の乾きが気になっても自己判断で服用をやめず、処方した医師や薬剤師に相談してください。あわせて、こまめな水分補給や保湿などの口腔ケアで乾燥を補いましょう。

Q. 口呼吸が続く場合は、どこに相談すればいいですか?

鼻づまりなど鼻の症状が原因の場合は耳鼻咽喉科に相談しましょう。鼻の症状が落ち着いても口が開く癖が残る場合や、口の乾燥・口臭・歯ぐきの腫れが続く場合は、かかりつけの歯科医院で相談できます。症状が続くときは放置せず受診してください。

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